2017.05.27
第60回大会実行委員長
宮崎大学地域資源創成学部 根 岸 裕 孝
実践経営学会第60回大会は,2017年 9月8日(金)~10日(日)の3日間,宮崎県日南および宮崎大学(宮崎県宮崎市)において,下記の統一論題のもとに開催されます。
今回の全国大会は,見学先および開会式・統一論題シンポジウムを地方創生の取り組みとして全国的に注目を集めている宮崎県日南市,自由論題および総会を宮崎大学で開催させて頂きたいと思います。宮崎・日南らしさを感じられるおもてなしでお迎えしたいと思います。多くの方々のご参加をお待ちしております。また自由論題におきましても,多数のご報告をお待ちしております。
日南市(人口約5万人)は,市長(2013年当選時33歳)のリーダーシップのもと民間企業との積極的なコラボレーションを進めるとともに,全国公募マネージャーによる商店街の再生,同様にマーケティング専門官の採用による域外セールス,IT企業誘致,大型クルーズ船の受け入れによるインバウンド観光など地方創生の全国的モデルとして注目されております。また,かつお一本釣り漁獲量は日本一を誇るとともに,伊勢エビを初めとした新鮮な海産物,数多くの焼酎蔵,九州の小京都とも言われる飫肥城下町 など優れた地域資源が存在する都市であり,その魅力発信にむけて調整し続けております。「研究・情報交換会」では,名物伊勢海老や鰹,マグロ解体実演,地元でしか味わうことのできない特別な焼酎などの試食・試飲も企画しております。
おおいにご期待いただければ幸いです。
【統一論題】
「地方創生と実践経営
~最前線の現場から学ぶ地域・企業のマネジメント力~」
【解 題】
2014年に発表された「日本創成会議」分科会による市町村人口推計(増田レポート)は,2040年に全国の地方自治体の約半分について消滅する可能性があると指摘した。この増田レポートは,人口減少に苦しむ地方自治体に大きな衝撃を与えた。国は,地方創生を重要政策の柱として掲げるとともに,地方自治体は,人口ビジョンと総合戦略を策定し,人口減少に歯止めをかけるべく産業・雇用創出と子育て環境の整備に取り組んでいる。しかしこうした取り組みも各地で多くの課題を抱えており,十分な成果をあげているとは言い難い状況にある。
人口5万人の宮崎県日南市は,増田レポートによる「消滅可能性都市」と指摘されたが,市長(2013年当選時33歳)のリーダーシップのもと「日本一,企業が組やすい自治体」を掲げて数々の注目すべき民間企業とのコラボレーションを実現するとともに,全国公募のマネージャーによる油津商店街再生(2016 年経済産業省「はばたく商店街 30 選」),民間からスカウトしたマーケティング専門官登用,大型外国クルーズ船の積極的誘致などを通じて地方創生の全国モデルとして注目されている。
一方,地方圏の農業の持続可能性が問われる中で,九州を基盤に素材に徹底的にこだわり従来にない商品価値を作り上げた「九州パンケーキ」プロジェクトは,市場も視野にいれた新しい農業再生を期待させる取り組みである。地域に根ざしてグローバルに羽ばたく若手 経営者による自律的農業再生の動きとして注目されている。
こうした地方圏における地方創生に果敢にチャレンジするリーダー達との対話を通じて新たなイノベーションはどのようにして実現できるのか,いま地方創生に必要なマネジメント力とは何か,リーダーシップのあり方について現場と研究をつなぐ議論を深めていきたい。
【プログラムの概要】 *詳細なプログラムはこちら(会報) | ||
9月 8日(金) |
午後: | 油津商店街視察・意見交換(日南市) 終了後 理事会 |
9月 9日(土) | 午前: | 日南市内視察(焼酎蔵見学・飫肥城下町・堀川運河散策) |
午後: | 1.開会式(会場:日南市油津商店街多世代交流モール yotten) 2.統一論題シンポジウム(基調講演・質疑) |
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夕刻: | 研究・情報交換会 | |
9月10日(日) | 午前: | 自由論題(会場:宮崎大学) |
午後: | 総会 |
【自由論題報告希望者】
自由論題報告希望者は, 「自由論題報告者の募集について(HTMLページ)または(PDFファイル)」 からご覧ください。
【ホテルのご案内】
「実践経営学会第60回全国大会参加」とお伝えください。会場近くで非常に便利です。
☆日南第一ホテル
〒887-0014 宮崎県日南市岩崎3丁目3番13号
TEL:0987-23-9111/ FAX:0987-23-6711
※統一論題シンポジウムおよび情報・研究交流会会場の油津商店街多世代交流モール yottenまで徒歩5分です
URL:http://www.nichinan-daiichi.jp/