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会長挨拶

会長挨拶

   世界中に新型コロナウイルスの蔓延する中、2020年度実践経営学会会報第1号(通巻95号)をお届けいたします。 先ずは緊急事態宣言下、異例の新年度対応とご心痛に対峙、奮闘されておられる会員各位に、心からの敬意とお見舞いを申し上げます。
 昨年度全国大会(金沢星稜大学)の理事会・総会におきまして、実践経営学会会長にご選任いただきました夏目重美でございます。 元より、このような要職の任にふさわしい者とは到底思えませんが、前会長、井形浩治先生の全面的ご支援により、今日を迎えることとなりました。 また、新たな常任理事の先生方をお迎えし、合議に基づく学会業務の分担体制を構築していただきました。 これにより会長職業務も大幅に軽減され、自己の役割に邁進する決意を新たにすることができました。 全国の会員各位におかれましても、改めて新体制へのご協力とお力添えのほど、切にお願い申し上げます。  実践経営学会は、2017年度に井形会長の下、設立50周年の筋目の行事の一環として記念講演会を開催、さらに翌年度、『実践経営学会50周年記念誌-新たな経済成長と実践経営の役割~SearchBetterManagement, More Useful Practice-』を発刊し、これを機に新たな50年、すなわち設立100年に向けて歩み始めました。  100年と言えば記憶に新しいのは、ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン、アンドリュウ・スコット両教授(訳・池村千秋)による『LIFE SHIFT-100年時代の人生戦略』(東洋経済新報 社、2016)の刊行が話題を集めたこともその一つです。2017年には、政府による『人生100年時代構想会議』が発足、有識者としてリンダ・グラットン氏を招聘しています。2019年12月には、首都大学東京(現・東京都立大学)主催による、同氏の特別講演会「100歳大学」も開催されました。 また実践経営学会におきましては、100年時代を先取りするかのように、長年、会員識者による「100年を超える老舗の研究」が継続されていることはご承知のとおりです。 個人レベルの超高齢化の進捗は、一人一人の生き方の見直しにとどまらず、あらゆる組織や社会の在り方をも変容させようとしています。
 新たな船出を迎えた実践経営学会ではありますが、内外の課題は山積みと認識しています。 内には新規会員の伸び悩みによる予算規模の縮小、これに随伴する業務運営の困難性、外にはますます進展するグローバル社会、多様性社会、AI社会、そして持続可能社会の実現など、実践と理論の融合を踏まえた実践経営学会に対する要請は増幅の一途です。
威儀を正して、これらの課題解決と社会の要請 に応えなければなりません。国連の呼びかける17の持続可能な開発日標(SDGs)は、広範な領域を柔らかに包含する、実践経営学会会員各位の個性的研究実践の中にこそ、それぞれの目標達成の萌芽を 見出すことができるものと確信しています。
 国立劇場のロビー正面を飾る『鏡獅子』の作者、107歳の天寿を全うした木彫家、平櫛田中(1872~1979)は、白寿の折に『六十七十ははなたれこぞうおとこざかりは百から百から』(小平市平櫛田中 彫刻美樹館)と揮豪しています。平櫛田中に従えば、実践経営学会の50年は「はなたれこぞう」にも至っていないことになります。超高齢化社会何するものぞ、新進気鋭の会員各位は言うに及ばず、こ れまで実践経営学会を育て、支えて来られた多くの先輩会員各位におかれましても、一丸となって、実践経営学会の未知の航海をお導きいただきますよう、衷心よりお願い申し上げ、就任のご挨拶といたします。

    

        遙かなる実学の道福寿草 重美

2020年4月21日 記

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