「実践経営学会第55回全国大会のご案内」
実践経営学会第55回全国大会実行委員会
事務局長 増 山 正 紀(特定社会保険労務士)
陽春の候、会員各位におかれましては、ますますご清祥のことと存じます。かねてより九州勢会員は、実践経営学会会の大会を福岡県・久留米で開催させていただきたいと考えておりましたが、平野文彦会長のご理解のもと、いよいよ開催の運びとなりました。
久留米は人口302,000人、福岡市、北九州市に次いで福岡県第3位の人口を擁しています。古くは有馬21万石城下町として、現在では筑後地方の中心として栄えています。タイヤで有名なブリヂストンの創業の地でもあり、製造業も数多く存在します。
ここで久留米を「4つの魅力」に分けてご紹介いたします。
一つは“四季の自然を満喫できるまち”。
季節の移ろいや見る場所で異なる姿を見せる九州の大河・筑後川。そして雄大に連なる耳納連山や広大な野といった豊かな自然に恵まれ、春は色鮮やかな久留米つつじ、夏は日差しに映えるアジサイ、秋は土手一面に広がるコスモス、冬は凛と咲く久留米つばきと、四季折々の「水と緑と花」の表情を見せてくれます。
二つ目は“食通も大満足なグルメのまち”。
久留米は「とんこつラーメン」発祥の地。有名なラーメン各店がオリジナルな味の競演をしています。他にも「久留米焼き鳥」や「筑後うどん」など、ご当地グルメが多数存在します。また久留米には現在17の蔵元があり全国第2位の酒どころとして風味豊かな久留米生まれの日本酒も酒好きにはたまらない魅力となっています。久留米人のざっくばらんで気さくな気質や商人としての誇りは数多くの名店を生み出し、それぞれの店が独自の美味しさを競い合っています。久留米市は今『ほとめき(ご馳走する)のまち』のイメージとしても売り出しをしています。
三つ目は“文化芸術が香るまち”。
芸術家・芸能人を数多く輩出するまち久留米。日本の近代洋画を築いた青木 繁(代表作「海の幸」等)、坂本繁二郎(代表作「放牧三馬」等)、古賀春江(ブリヂストン創業者の石橋正二郎が寄贈した久留米石橋美術館に彼らの作品が展示されています)。近代筝曲の祖・諸田賢順。昭和音楽史に欠かせない中村八大。詩人であり医師でもあった丸山 豊。第一線で活躍する久留米出身の芸能人は数知れず(松田聖子、チェッカーズの藤井フミヤ、石橋 凌、田中麗奈等など)。直木賞作家の葉室 麟。こうした多くの芸術家等は久留米の自然や暮らしの中で感性を磨き、育んできました。久留米人の進取の気性、独創性は豊かな大地からの恵みの一つといえます。
四つ目は“匠の技が光るまち”。
久留米の代表的な伝統工芸、久留米絣は井上 伝という名の13歳の少女の手から生まれました。着物をほどき、1本1本糸を調べ「加寿利」(後の久留米絣)を生み出します。そして彼女と久留米絣の発展を支えたのが、からくり儀右衛門とも東洋のエジソンとも言われた東芝の創始者田中久重です。彼らを祖とするものづくりの精神は、伝統工芸や近代のゴム産業、バイオテクノロジーを駆使した次世代産業にも受け継がれています。それに最近ではソフトバンク社長、孫正義氏を輩出した地域でもあります。
それから久留米の近隣には水郷柳川、八女茶(玉露の里 星野も含めて)の里である八女があり、温泉も多数存在するなど観光名所にも恵まれております。
以上、久留米を「4つの魅力」等でご紹介をしてみましたが、これに8月上旬はくるめ夏祭りが重なり合い、地元のエネルギーが最高潮に達する時でもあります。この時期に大会を実施することにより一生の思い出に残るようなイベント実現を目指していきたいと思います。
大会初日の8月3日(金)はまず企業((株)筑水キャニコム)訪問からスタートします。この会社は“ものづくりは演歌なんだよね!浪花節なんだよね!義理と人情をおとどけします”というトップメッセージを発して世界へ羽ばたく地元を代表する中小企業です。4日(土)は(株)ベストアメニティという地元で伸び盛り優秀企業(社員グループ企業含め500人)のまさに異色の経営者の方をお招きして地元に根付いた経営について迫力ある話を熱く語っていただく計画です。多くの会員の方々にお聞きいただきたいと思います。またとない貴重な機会です。翌5日(日)は会員の研究発表や地元リーダーとの議論の場を設定し、当日夜行われる西日本一の花火大会見物にご案内したいと考えております。久留米のあふれるパワーや魅力等をしっかり感じていただけるぜいたくな3日間です。
実践経営学会第55回全国大会は以上のような内容で久留米大学(御井キャンパス)をメイン会場として開催いたします。
昨年3月12日より九州新幹線が全線開通し、ますます便利になっております。また大会時の久留米は夏祭り一色となります。九州の有志が総力をあげておもてなしをしたいと考えております。会員のみなさんには、まずはこの時点で日程に組み込んでいただけますようご案内申し上げます。
詳細な大会プログラムは5月半ばには発送したいと考えております。
皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
平成24年 3月 29日
実践経営学会第55回全国大会実行委員
実行委員長 伊佐 淳 実行委員会事務局長 増山 正紀
柿本義一(九州支部事務局長(久留米))、柳 純(福岡女子短大)、須川一幸(㈱地域振興研究所所長(大宰府)、菊次真由美(特定社会保険労務士(柳川)、宮脇敏哉(新潟経営大学)