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2014.4.7



  ご挨拶

  この度、先の理事選挙の結果等によりまして、この伝統ある実践経営学会の会長を引き受けさせていただきました井形でござます。副会長、事務局長、常任理事、理事の先生方と力を合わせて、学問と学界にとっての重要な時期を担っていきたいと考えておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

  思い起こせば、私は1990年に本学会に入会させていただきました。大学教員として は駆出しの時でしたが、まだまだお元気であった故・名東孝二会長が本学会をリードされていた時代で、公・私にわたってご指導していただきました水谷内徹也先生(前・副会長、元・富山大学・)からご紹介とご推薦を頂いての入会でした。
  本学会は、1967(昭和42)年6月24日に初代会長・野間繁先生、初代理事長・名東孝二先生ら学会・実務界の有志によって創設され、その後、室本誠二先生、横沢利昌先生、中垣昇先生、そして平野文彦先生へとご見識の高い会長にリードされて、わが国における経営関連の学界において指導的な役割を果たすまでに至っておりますことは、これまでの本学会の『会報集』などを通して、すでにご案内の通りであります。入会から今日まで、本学会におきまして多くの先輩の先生方からご指導を頂きましたことに対する感謝の気持ちだけで、浅学菲才をも顧みず、会長をお引き受けさせていただきました。しかし、勤務大学での役割もますます大きくなりそうな状況にありますことから、会員の皆様からのお力添えなくしては、到底、遂行できないものと思っております。何とぞよろしくお願いいたします。

  学会活動を取り巻く環境
  私が大学に身をおくことになった当時は、大学・短期大学はどこでも、毎年、“開学以来の志願者数”を誇るほどに、いわゆる「18歳人口」に恵まれ、経営学・ビジネス系を中心とする大学設置も急拡大していく状況にありました。また、産業界も「バブル経済」崩壊後の時期でしたが、その後の“失われた10年・20年”をまだまだ予期し得ず、私たちの多くも、“日本経済の一時的後退”といったほどの認識にあったように思われます。「バブル期の余熱」もまだ各所に漂っている中で、大学界も産業界も、いわば“牧歌的”雰囲気の中にあったようにさえ回想することができるかと思います。
  しかしその後は、徐々に受験生人口の減少が、多くの大学を「定員割れ」に追い込み、経営にも影響が現れるようになってまいりました。そしてこのような厳しい環境は、われわれ教員・研究者に対しても、望ましくない影響が及ぶところとなり、学会活動にも、目に見えないさまざまな制約がもたらされることになってきています。
  このような状況もありまして、本学会も他の学会と同様に、会員数の減少が続いておりますが、先輩諸氏の志を引き継ぎ、経営関連学界の発展に、確実に貢献できる学会としての道を歩んでいきたいと考えております。

  「人間の学」としての実践経営学へ誘い
  私には、学部から大学院までご指導頂いた二人の先生(=師匠・いずれも故人)がおります。お一人は、生家が浄土宗の大寺院であり、戦前に東京大学経済学部で学び、住友本社に勤務するエリートでした。その後、第二次世界大戦で兵役に就き、戦後は大学で「経営分析論」を講じる経営学者となられました。いまから35年も前のこと、その先生から“切れば血の出るバランスシート”という言葉をいただきました。先生は、常に「理論」と「実践」とを二元論で捉える思考法を批判され、「理論の精緻化は実践に通ずる。実践の普遍化は理論に通ずる。故に両者は“一元化”できなければならない」ということを持説とされていました。
  もうお一人は、新聞社や証券研究所等での実務経験をお持ちで、巨大株式会社における株式所有の分散傾向の析出やその他の経営者特性を探ることを通じて、経営者支配の論証をライフワークとされていました。そして「経営者支配論」をテーマとする「財務管理論」のご研究の中で、「株式所有の状況は、単にその企業の所有・支配形態のみならず、これからの企業社会の行方・未来図までもが予想される」と論じられていました。
  このお二人の先生は、経営学において別の領域を研究対象とされ、考え方も観点も大きく異なるものでしたが、ある経営事象の認識については一致していたと思います。それは、経営学とは「人間の学」ということであったと考えます。起業するのも人間、廃業するのも人間、株式などの有価証券を売買するのも人間、雇用するのも人間ならば、雇われるのも人間、命令・リードするのも人間ならば、従事者・フォローワーも人間。また、企業「成果」の恩恵が配分されるのも人間です。その意味で、お二人の先人の言われることから、社会科学の中で最も「人間の学」に近い位置にあるのが経営学である、ということが容易に納得できるものと考えます。

  研究、教育への真摯な姿勢を
  現在、日本の「学術研究」全般を揺るがす事件が起きていることはご案内の通りです。それは、新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を発表した独立行政法人の研究者の成果に対するものです。むろん、その真相は今後において解明されていくことになりますが、その疑問の中で、本来、「創作」であるべき論文に、ネット上の諸文献を“カット・アンド・ペースト”した箇所があるなど、IT時代の「博士論文(号)」そのものに対する「疑念」が指摘され初めていることに着目しなければなりません。あるテレビ番組における「学識コメンテータ」による批評の中でも、単にこの件だけでなく、他の日本の多くの「博士論文」や「研究成果」の意義を疑う様相が映し出されていました。われわれ研究者が、それぞれの論文の最初から最後の参考文献の表示に至るまでに、真に「盗用・寸借」、「改ざん・ねつ造」、「詐称」などの不正に当たる部分は本当にないのか、一人ひとりが自らの姿勢を正していかなければならないと考えるものです。
  わが学会には、すでに2008年9月に平野文彦会長のもとで、総会において『研究者倫理綱領』が定められています。研究者一人ひとりが、改めてこの綱領を確認し、これに則って、真摯に研究活動を担っていくことを心に誓おうではありませんか。むろん、研究者である前に、1 人の人間として「守り行うべき道」を踏み外してはならないことは言うまでもありません。他人を傷つけたり、真実でないことを発言することのない姿勢や態度が求められていると言ってよいでしょう。

  真に求められる『実践』
  われわれが目指す「実践」とは、単に目立つものや、安直で格好良いもので無くとも構わないといえましょう。ただ、“泥臭く”、“愚直”な、実際の経営事象の新たな現象を直視し、その課題に対する科学的論拠のある実践的理論に支えられる「解決策」を創造しなければならないと考えます。これからも本学会は、その創造を導き・支援することを目指すべきであり、本来的な「人間の学」としての「実践経営」の確立・進化に邁進して行かねばならないと考えます。
  ただし、学会の本部体制といたしましては、まだ本格稼働には至っておりませんが、引き継ぐ者となって初めてわかる、先輩の先生方のご苦労と膨大な事務量を、計画的に引き継がせていただきたいと考えております。事務局そのものは、日本学術会議や経営関連学会協議会などの活動と密接な連携を維持できるように、東京におくのがベターだと考えますが、いつまでも日本大学の平野先生の研究室にお世話になることもできませんので、早期に対応を考えていく所存です。ただし、しばらくは事務局をこれまで通り、日本大学に置かせていただくようお願いをしたところです。
  しかし、この間にも、機関誌『実践経営』刊行のための論文査読や、なお副会長をお引き受けいただきました平田光子先生のもとで、機関誌『実践経営第51号』への応募論文の査読が進められており、引き続き編集作業に入っております。
  また第57回全国大会につきましては、北海学園大学の菅原浩信教授にお願いし、この夏、8月22日(金)、23(土)、24(日)に、札幌にて開催させていただくことになっており、その準備が着々と進められております。自由論題報告の募集も、間もなく始まります。多くの会員が、北海道で顔を合わせられますよう、会員の皆さまのこれからのスケジュールの中に、是非とも予定を確保していただきますようお願い申し上げます。

  おわりに
  役員をお引き受けいただいている方々につきましても、ほぼすべてが、それぞれに公務・本務をお持ちであって、しかもそれが次第に増えていく中にあります。しかも、それぞれに家事・育児、あるいは看護・介護等の家庭の仕事があることは言うまでもありません。そうした状況にありながらも、“善意と奉仕と犠牲の精神”によって学会の活動が行われていることは、皆様すでにご賢察の通りでございます。言い換えれば、それぞれに極めてタイトな時間の中から、学会運営のために、何とか時間を捻出して、決して専門ではない仕事を分担しているという現状にあります。そのために仕事に遅れやミスが生じることもあるかもしれませんが、どうかあたたかいご理解をいただきますとともに、ご指導・ご鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。
  最後になりましたが、平野文彦・前会長、島田裕司・前事務局長に対して、これまでのご労苦に、会員のすべてを代表して深く感謝の意を表させていただきます。ありがとうございました。

以上

 

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